こんにちはデザイン〜最近マーケに関心が芽生えてきたヒロシです。
2019年現在、スマートフォンメディアにおける占有時間はテレビに肉薄しています。
メディア定点調査 – 博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所
2018年の資料ですが、スマートフォンにおけるインストールアプリのうちSNSなどのコミュニケーションアプリは6割超。SNSアプリで最も利用率が高いのはLINE、ついでツイッターとなっており、ツイッターの影響力はまだまだ十分にあるように思われます。
2018年版:スマートフォン利用者実態調査 – MMD研究所
InstagramやLINEは、一般ユーザーをロイヤルティユーザーに育てていくような、コミュニケーションをじっくり行う側面が強い一方、ツイッターは即時性や拡散力、いわゆるバズる力が大きいメディアなのでグロースという部分では外せないメディアになっています。
企業やサービスが公式アカウントで情報発信するのも当たり前になっていると思いますが、なかなか拡散されない、フォロワーが増えないとお悩みの担当者様もいらっしゃるかもしれません。ではどうすればいいのか?そもそもフォローしたくなる公式ツイッターアカウントってどういうものなのかを考えてみました。
ほどよいバカ(褒め言葉)を見極める力が求められる
公式となると会社の顔として発信するという意識が伴うので、リリース情報やキャンペーン一辺倒なツイート等どうしても固くなりがち。
もちろん、キチンと情報を発信することも大切ですが、そればかりでは面白味も何もありませんし、キャンペーンで一時的にフォロワーを増やしたとしても無味乾燥なプロモーションばかりではユーザーの心は掴めません。既に熱心なファンならそれでも情報を見てくれるかもしれませんが、時にはユーモラスなツイートも必要です。
何故ならツイッターのユーザー心理として、つねに面白いもの、クスッと笑えるようなものを求めているから。
もっと言うとそこに参加して、楽しみながらタイムラインを賑わせることができると100点でしょう。
最近ではペプシのプレゼントキャンペーンで本田圭佑選手とじゃんけんをする企画が顕著でしょうか。あそこまで大掛かりな仕掛けとなるとコストがかかりすぎてしまいますが、100点のレベルのイメージはあのような感じかなと思います。実際にかなりバズったはずですし、企業イメージを損なうばかりか逆に好感度向上に繋がったはずです。
面白い公式アカウントを真似していこう
では、具体的にどのようなことをツイートすればいいのか?
公式アカウントのPR手法は随分前から行われているので、既にユーザーから面白いと君臨しているアカウントが数多くいます。そういった成功事例をみて真似をすることが近道かなと思います。
・日清
・シャープ
・タカタ
・タカラトミー
このあたりはかなり有名ですね。「ツイッター公式アカウント 面白い」で検索するとすぐに記事がでてきます。日清さんなんてホントバカですねw真剣にバカをやってます。
日清UFO
東進ハイスクールとコラボした「日清ハイスクール」シリーズ
「サイン、コサイン、ラーマヨン!」もう意味がわかりませんwww
チキンラーメン(日清)
ひよこちゃんアカウントにいたっては、「ひよこちゃんの夢」と称してソシャゲに強引にタイアップを要求してたりしてました。(もちろん、既にタイアップありきでツイッター上での演出だと思いますが)
まとめ記事はこちら
https://www.inside-games.jp/article/2018/07/17/116182.html
シャープさん
シャープさんのアカウントなどが参考にしやすいかもしれません。基本的に自社製品の情報発信が中心ですが、「シャープさん」というアカウントのキャラクターが出来上がっているため、エゴサーチをしてユーザーさんのツイートを積極的にリツイートしたり、ちょっとした思いつきを言ったり、クスっとくるようなツイートが楽しい。リプ欄で丁寧に受け答えしてくれるのもファンからするととても嬉しいですね。
・シャープさんおもいつきツイート
社内の別チームに対してのツイート
時には生活の豆知識を
高度なテクニック
日清さんは全体的に悪ノリなのかネタなのかギリギリのラインで攻めてるような、もしかしたら踏み外しているんじゃないの?ぐらいの高度な戦略がすごいですね。ターゲット層が若年層中心というところが大きいと思いますが。
そういう意味ではタカラトミーさんも面白いです。
このあたりになると、よくこんなツイートが思いつくなと思います。
何故か花王のアタックさんとバトルが発生してしまっていますwww
これは担当者の単なる趣味ですねw
タニタさんはドラクエウォークにハマっている模様。
※これはタニタ製で専用コントローラーを販売している、ドラクエウォークが位置情報ゲームで歩くことを目的としているからでしょうか
ちょっとおバカなツイートが目立ちますが、共通することは、少しでも「このアカウントはおもしろそうだな?」とか企業に対しての親近感を持ってもらうことが大事なんだと思います。
自社製品のアピールだけでなく業界の最新トピックスや、こういったネタツイート、プレゼント企画などを盛り込むことによって「血の通ったアカウント」にしていくことが大切です。
ネタの参考
「オフトゥン」という言葉をしっていますか?ツイッターユーザーはベッドや布団のことを「オフトゥン」という愛称で何故か呼びますw
シャープさんなら「寒くなってきました。オフトゥンが恋しい季節ですね。シャープのヒーターはいかがでしょう?」といった感じでつぶやきそうですね。
他にもツイッターでは、11月22日を「いい夫婦の日」みたいな、その日を〇〇の日としてネタにすることがよくあります。特に11月は「イイ」から始まるのでネタの宝庫月間!11月28日は「イイニーハイの日」だそうです。例えば、ドラッグストア等のアカウントなら「ニーハイ×薬」で、ブーツが似合う季節になったので、足の臭みを取る商品はいかが?みたいなアイデアにも繋がると思います。
こういったツイッター内の流行の流れを知ることも大切です。
まとめ
これはフォロワーの直接的な獲得方法ではありません。ツイートをバズらせてアカウントの認知度を上げる手法を考えるというニュアンスだと思ってください。
ツイートを出来るだけ拡散して認知度を上げる、そしてアカウント(のキャラクター性)を好きになってもらいフォロワー(ファン)を獲得する。ネタ的なツイートを楽しみにしてもらいつつ、しっかりと情報発信に繋げていこうという考え方。
ツイッターというメディアは古き良きウェブ文化の名残りがあり、ユーザーの主な世代も30~40代以下なので、いわるゆるギークが通用するし、ギークが好まれるように思います。(だからこそ分別のつかない若い世代がバカッターみたいなことやってしまうのも致し方ない側面かもしれません)
そんな中で仏頂面のアカウントにファンがつきにくいのは確かです。生真面目そうな公式アカウントだからこそ、逆にオフトゥンというだけでギャップが面白い。会社としての営業活動上おバカツイートは難しいかもしれませんが、時には中の人を感じさせるようなツイートがあると、味が生まれて営業感がなくなり親しみが持てるのかもしれません。
ツイッター内の文脈をよみ、自社のサービスや業界の情報をいかに交えていくかを考えてみるとよいかもしれません。やりすぎると中身のない只の胡散臭いアカウントになってしまうので、商品情報をきちんとアピールするなどバランスは大切にしてください。
ネタツイートのセンスはどうやって磨くか?それは個人アカウントでクソツイを量産してみてください(^o^)