決済・送金アプリ業界、血みどろの戦国時代へ
いやーエグイっすね。元々群雄割拠状態の決済・送金アプリ業界にGoogle参入(笑) まーたGAFAですか…壊れるなぁ。
事の発端は、今年2021年の7月13日に日本の会社が運営・開発する決済・送金アプリPring(プリン)をGoogleが買収を発表。
このアプリ元々メッタプス傘下で、3メガ銀行を含む50行から入出金でき、400社以上のサービスでの決済ができる超優秀アプリということもあり、そのポテンシャルが買われGoogle以外にもペイパルからも買収のお誘いがあったとか。社員12人の日本のサービスが時価総額200億円でキャッシュアウトするとかシリコンバレー感満載のシンデレラストーリーですね。(18年にみずほ銀行が買収に動いたらしいですが金額が折り合わずとのこと by日経新聞)
GoogleもGoogle Payがあるけどクレカベースなので、ATMからの現金チャージや入出金が簡単にできるPringを傘下に入れることにより決済回りの幅が広がる。Pring側としてもGoogle Mapを利用した地図ベースでの事前決済など戦略の多様化も期待できる。いやほんと末恐ろしい…
ここで有力な決済・送金アプリの戦国大名勢をみてみましょ
- PayPay
- LINE Pay
- 楽天ペイ
- メルペイ
- d払い
- au Pay
はい(笑) 時は正に戦国時代です。このラインナップだけでヤバいのですが、ここに桶狭間で今川義元を破った信長の如きPringが加わります。真っ赤っかwww
日経さん曰く、PayPayが中小加盟店への手数料有料化目前に買収発表で牽制を入れたとか。ほんとバチバチですね^^。また、みずほ銀行は18年の買収を見送って自前で「Jコインペイ」なるものを立ち上げたものの、メガバンク・有力地銀からも参加見送りでぴえん状態。メリケンの援助を受けた第六天魔王(Pring)と松永久秀(Jコインペイ)ぐらいの差を感じてしまいます。
お店独自の電子マネーを発行できる新機能を追加
8月24日のプレスリリースの発表でPringに新たな機能が追加される模様
送金アプリ「pring」は、プリンアプリ上で発行できる「店舗オリジナル電子マネー」を無料で発行可能とする。申込みから最短5営業日で発行できる。出典:Impress Watch – pring、お店独自の電子マネーを発行できる新機能
なお、店舗やサービスごとにオリジナルデザインにできるらしいです。伴天連から鉄砲ですかね?
日本のキャッシュレス決済はどこが抑えるのか
またまた日経さんからの引用ですが、20年度の日本国内個人消費に占めるキャッシュレス決済比率は約3割で、7~9割の韓国や中国に比べるまだまだ少ない模様。
「日本は1人当たり約10の銀行口座を持つほど金融インフラが整っているにもかかわらず、現金信仰が強い」と指摘してますが、金融インフラが整ってる贅沢な環境があるからみんな現金を使うんじゃないっすかね?日経さん。
閑話休題。とはいえ有力な大名勢のおかげでキャッシュレス環境も少しづつ整いだしてきてますので、日本もこれからキャッシュレス比率が高まることは明白。果たして日本のキャッシュレス天下はどこが制すのでしょうか。
できれば日本産のアプリとして世界に羽ばたいて欲しいな~という甘い理想は、圧倒的な資本力という現実に潰されてしまいましたが、GoogleとPringが今後どんな展開でぼくらの生活を便利にしてくれるのか楽しみですね。