停電の一夜をなんとか乗り切った話
2018年9月4日に西日本を直撃した台風のため、住んでいるマンションがほぼまる1日停電してしまいました。
その時体験したことを綴ってみました。
停電直前
びゅうびゅうと吹き荒れる雨風の様子を窓の外に見ながら、これは停電有り得るなあという予感はありました。ぽちぽちと瞬断が発生していましたし。
念の為に手回しのLEDランタンを出したり電池式のラジオのチェックをしたりしてるうちに家中の電気が落ちました。たしか午後3時くらい。
停電になると
- 水が停まる
貯水タンクがマンションの上の方にある構造だとポンプで水を引き上げなければならないので、電気が停まると水も出なくなります。 - とにかく暇
外が明るい内は本でも読んでいればいいんですが、暗くなるとスマホいじる以外に何もすることがなくなります。とは言え暇つぶしのためにスマホのバッテリーを浪費するわけにもいかない。 - とにかく暑い
エアコンの冷気は停電後1時間保ちませんでした。
対処したこと
- 寝る
台風が過ぎ去るまでは何もできないので、時間を進めるためにひとまず寝ることにしました。目が覚めたときに停電直っているといいなという淡い期待もありましたが、それは叶わず。 - 情報収集
マンションのロビーに行ってみると何人か人が集まっていて、町内会の防災担当の方からの情報を教えてもらえました。- このマンションを含めた何棟かだけがこの辺では停電している
- 非常用発電機が動いている間は水が出るので、燃料切れの前に風呂桶に水を貯めておいた方がいい
- 電力会社には連絡済みだが、復旧の目途は立っていない
- 水の確保
地震のときと違って今回は配管の損傷の心配はないので、ロビーで聞いてきたとおりに風呂に水を張っておきました。トイレを流すときに役に立ちました。(飲料水は備蓄してあった) - 冷蔵庫の整理
うちの冷蔵庫には通常の冷凍室とは別に急速冷凍室という小さい引き出しの冷凍室があるので、なまものと保冷剤(普段から冷凍室に沢山入れている)をそこにかき集めました。ちょうど買い置きの少ないタイミングだったことも幸いして、約1日の停電でも食材を傷めずに済みました。
翌日冷凍室を開けたとき、保冷剤はほとんど溶けていませんでした。 - ブレーカーを落とす
停電から回復したときに備えてブレーカーは落としておきました
便利だったもの
- 手回しのLEDランタン
ランタンは持ち運んで良し、置いて良しという点で便利でした。
LEDライトに水のペットボトルを被せるとランタンになるというライフハックがあるようですが、持ち運びのことを考えると専用のLEDランタンを用意しておいた方がいいと思います。
手回し発電機能も十分使い物になりました。数分間回せば一晩保ちました。
1台しか用意してなかったせいで2人が別行動するときに地味に不便だったので、人数分用意しておけば良かったなと思いました。 - 小型のLEDライト
エネループ1本で使える小型のやつです。ピンポイントで明るくしたい場合にはランタンよりこちらが役に立ちました。 - 大容量モバイルバッテリー
災害時用に用意していた大型(20000mAh)で充電ポート2口の奴が役に立ちました。普段持ち歩く気にならない大きさと重さですが、こういうときには圧倒的な安心感があります。
その他いろいろ
- トイレ
我が家のトイレは停電時用の洗浄レバーがあるのですが、説明書を良く読むと断水のときはバケツで水を流せと書いてあったので風呂の水を使いました。タンクから水を流すときに比べて沢山の水が必要でした。 - お皿にラップ
お皿の汚れを防ぎ水を節約するために、お皿にラップを掛けて使うというのをやってみました。うまく張らないとラップが動いて食べにくいことが分かりました。こういうのは1回やってみないと分からないものですね。 - 備蓄食料
暗い中カセットコンロでレトルトパックのカレーを温めて食べて思ったのは、水が貴重なときに後から喉が乾くような味の濃いものは良くない、ということです。 - スマホのバッテリー
大きめのモバイルバッテリーを用意していたとはいえスマホのバッテリーを浪費したくなかったので、以下のような感じで節約しつつ使ってました。- 基本的にフライトモードで通信オフ。使うときだけオンにする
- TwitterやLINEでときどきこちらの状況を親しい人向けに投下。細かいやりとりはしない
- 情報収集が必要なときだけウェブ閲覧
一晩で15%程度の消費に抑えることができました。
最後に
今回の関西での大規模停電はこんな感じの小規模停電が多数発生したものであったため、その分復旧に時間が掛かったようです。
我が家も長期戦になることをある程度覚悟していたのですが、幸いにも翌日の夕方までには電気が戻ってきました。復旧に尽力された電力会社および現場のみなさまに感謝します。